キッチンカー開業

見学に行ってきました

管理人のいたくらです。理想と現実(お金)のギャップって何ともしがたい大きな壁ですよね(笑)。

目次

無料試食見学会と無料セミナー

株式会社フードトラックカンパニー様が定期的に行っている無料セミナーと個別コンサルティングに行ってきました。

こちらの会社は現在私がキッチンカーの製造をお願いしようとしている製造業者様です。ネットでキッチンカーの検索をすれば必ず名前が挙がる、業界最大手の製造業者様ですので、今更私ごときが説明する必要もないとは思います(笑)。

東京と名古屋と大阪で定期的に開催されている無料セミナーは、どちらかというと基本中の基本、キッチンカーを始めたいけれど何もわからない方に向けての初心者セミナーです。すでにネットなどで情報収集されていらっしゃる方にとってはおさらいのような内容なのかもしれませんが、実際に足を運ぶという行動を採ることで、開業に向けてより気持ちが高まる意味でも行って良かったと思いました。

また、セミナーが終わった後には(セミナーの一環として?)実際にキッチンカーを運営されている先達が会場に来られて、その方に質問が出来る時間がいただけました。経験者だからこそ言える実体験なんかも聞け、リアルで使用しているキッチンカーの中身も見せていただけました。その方は食品衛生法改正施行前に開業された方だったので、給排水や仕込み場所等で私らとは条件が違う部分もありましたが、同じ軽トラタイプのキッチンカーという事で、より広さとかの感覚を実感することが出来ました。

キッチンカー開業後だと、同じキッチンカー仲間として横のつながりも出来るような話を聞きますが、開業前の私らだと中々そんなつながり有りませんし、営業されている方に突然「キッチンカーの中見せてもらえませんか?」とかは基本無理でしょうから、こういう機会はとてもありがたかったです。

個別コンサルティング

セミナーの終わりで簡単なアンケートがあり、興味を越えて開業への意志を持った方向けに、次のステップとして同社が行っている開業コンサルティングへの参加を提案して頂き、後日そのコンサルティングにも参加させて頂きました。

前述のセミナーは、名古屋ではディーラーの建物をお借りしてでしたが、個別の方は名古屋営業所の方で行われました。こちらのフードトラックカンパニー様はキッチンカーを自社工場で製造されていますので、工場横の事務所からガラス越しに組み上げ作業も見ることが出来ました。その作業を見ながら、セミナーより一歩踏み込んだ、実際の売り上げシミュレーションや経費見積もり、保健所対策などの話をすることが出来ました。こちらでは実際の200Lタイプのキッチンカーに入らせて貰う事も出来ました。ちょっと時間オーバーしてしまったのですが、基本的には60分みっちり相談が出来ました。

私の感覚だと60分って結構あっという間で、同社がコンサルで相談できる例としていくつかテーマを挙げられているのですが、とてもじゃないですがすべてのテーマを相談できるだけの時間はなかったです。

その挙げられているテーマとしては「キッチンカー製作のご相談」「出店計画/スケジュール」「商品メニューアドバイス」「保健所関連のアドバイス」「設備の相談」「資金の相談」。これ以外に開業に必要な資格・許可の話もありました。

私は元飲食店経営者なので、いくつかのテーマはすでに具体的に知っていたり、おおよそのメニューも自分の中である程度考えていた為、自分が一番確認がとりたかった保健所関連の話に終始させていただきました。懸念だった仕込み場所の件も、管轄の保健所にその場で確認の電話をしてくださって何とか解決できそうで助かりました。

仕込み場所を建て替えする自宅の一角に作る話が遅れに遅れているという物理的事情があって、スケジュールが見通せないという難題が無ければ、このままキッチンカー製作の依頼をしちゃっても良いだろうぐらいなところまで話が出来ました(笑)。

唯一難点があるとすると、「これなんかどうですか?」とメニュー提案されたクラフトビール。事務所の入り口に実際ビールサーバーが設置されていて、もし私が一人車で伺っていなかったとしたら試飲をさせてもらえたんじゃないだろうか?という後悔が(笑)。冗談はさておき、私の車の古いナビだからなのかもしれませんが、営業所の場所が少しわかりにくいところにあって少し迷いました。製作中のキッチンカーが複数台並んでいるのでここなんだろうなとはわかるものの、会社名は運転しながらだと分からず、少し不安になるかもしれません(私はなりました)。

そのキッチンカー、違法改造車?

キッチンカーを始めようと、色々と情報を集めるようになると気付く、いくつかの法令。その中でも中核を成すのが営業をするための食品衛生法と、道路を走る為の道交法です。キッチンカーのBOX部分を厨房とみなすために必要な設備、これまでに何度も述べてきた給排水やシンク・非接触型水栓付き手洗いなどの基準となっている食品衛生法と、そもそもキッチンカーといえども自動車であるからして、それを管轄する道交法。

軽トラタイプのキッチンカーの多くが実は道交法違反ではないかという事実があります。詳しくはまた別の記事でUPするつもりですが、せっかく少なくないお金を費やして作ったキッチンカーが、実は違法改造車で、万が一事故などにあったとしても保険は一切下りないとか、警察に検挙されるとか嫌ですよね。

そういう不満に対してちゃんと対応しますと明言されていたのがこちらの株式会社フードトラックカンパニー様。元々社長ご自身がキッチンカーを運営されていた経験から、運営者視点で保健所(食品衛生法)基準に適合し、製造業者視点で道交法にも法令順守し、安心してキッチンカーを運営してほしいと、わざわざ自社で行政書士部門も立ち上げていらっしゃいます。

もちろん法令順守で製作されている製造業者様もたくさんいらっしゃるとは思うのですが、法令違反の可能性についてちゃんと対応できてますとアピールしている業者様がほとんど無く、逆にここまでアピールしているところならこちらが不安になる必要もなくっ大丈夫じゃないかと、私はこちらの会社を選択しました。軽トラタイプのキッチンカーで200Lの給排水設備を標準搭載を謳っているのもこちらだけだったというのもありますし。

まとめ

私はかつて固定店舗でカフェを経営していて、ケーキやパンを作る知識はそれなりにあると思っていますが、固定店舗とキッチンカーでは食品衛生法の適用が違う事は全く知りませんでした。30年近く車も運転してきましたが、構造変更なんて言葉を知ったのもつい最近です。キッチンカーと同時進行で家を建てる予定で、こちらもいろいろ動画なんかを見たりして、ハウスメーカーや工務店に任せっきりにしたことで起きるトラブル、施主として最低限に知っておかなければならない知識があり、自分でチェック出来ることの重要性を知りました。

相手(製造業者)はプロなんだから出来るのが当たり前じゃないかという意見もあると思います。騙すような悪徳業者の存在自体認める事は私も出来ません。でも、材料費だけで100万円掛かる様な工事なのに50万円で受けますなんて、何かの理由があるに決まってるじゃないですか。仕入れ過ぎて大安売りです!を売りにしている某小売店みたいに正当?な理由があるならともかく、その理由も調べることもなく、唯々安さに惹かれてトラブルになり、”私は被害者だ!!”ってのはちょっとフェアじゃないと思うわけです。

自分の責任で業者を選ぶわけですから、私は自分自身の知識の欠如を補ってくれるパートナー(製造業者)を選ぶつもりですが、皆さんはどうお考えでしょうか。

ABOUT ME
いたくら
以前、車の街愛知県豊田市で焼き菓子とカフェの店を経営してました。現在キッチンカーの開業を目指して迷走中。開業までの道程を疑問や苦労話とともに綴ってます。